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◆スキルアップ・ニュースVol.011 | RFID技術 無限の可能性

投稿者:R. Gohara |投稿日時: 2017年05月23日

 

このニュースは、社員の皆様の成長に役立つ情報をお知らせする「スキルアップ・マガジン」としてメール配信しているものを、アーカイブしたものです。

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こんにちは。

スキルアップニュース編集室の郷原です。
今回は当社の主力製品のひとつである、RFIDについてレポートします。

皆さんはRFIDがどんなものかご存知でしょうか。

RFID(Radio Frequency Identification)とは電磁界や電波を用い、無線で情報をやり取りするシステムで、JR東日本のスイカをはじめとする電子マネーが身近な例として挙げられます。

 


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その歴史は意外に古く、1980年代には電子データを非接触でやり取りする技術が生まれ、日本でも80年代後半から研究が始まり、その利便性や可能性は以前から注目されていました。

ただ当時は複数のタグ(ICカード部分)を同時に読み取ることが出来なかったり、タグ自体の値段も1枚当たり1000円程度するという事で多くの企業が撤退を余儀なくされました。

 

次のブームは2000年代。技術の進歩により読み取り部分の小型化や複数同時読み取りが実現し、2001年にJR東日本のスイカ、2003年には各地方自治体で発行された住民基本台帳カードにより一気に普及が進みます。その後は皆さんもご存じの通り、学生証や社員証、ポイントカードなど様々なところで利用されています。

 

その後、経済産業省が主体となって価格問題の解決のために産官共で“響プロジェクト”を実施した結果、1枚当たりのタグの値段を5円程度にすることは出来ましたが、まだまだ1回あたり1億個のICタグの受注が必要だったり、普及の決定打にはなりませんでした。 

 

しかし先月の4月18日、爆発的な普及の兆しが見える記事が発表されました。

◆「全コンビニに無人レジ 大手5社、流通業を効率化 」(2017年4月18日日本経済新聞 朝刊1面より)

 

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大手コンビニエンスチェーン5社が2025年までに全商品にICタグを貼付け、すべての店舗にセルフレジを設置すると発表があったのです。

 

日本全国には約5万店のコンビニがあるとされており、これだけ多くの店舗でRFIDセルフレジを導入することは世界でも例がありません。一気に普及が進みそうですね。

 

ところで、当社にRFIDの技術を使った製品があるのをご存知ですか?

https://www.central-eng.co.jp/business_products

 

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写真は「RFID 鍵・物品管理システム」と呼ばれるものです。

見た目は一般的なオフィスにある書類棚のようですが、タグを付けた物品の一括読み取り、管理が可能です。

 

扉を開け、中の引き出しから鍵などを取り出すだけで「いつ」「誰が」「何を」持ち出したのか自動的にパソコンで記録・管理する事ができます。

 

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この製品のすごいところはリーダー部分の読み取り性能。

電車改札口の読み取り(タッチ)部分をイメージして欲しいのですが、一般的にICタグは読み取りの際、リーダー面に接地させる必要があります。

 

当社の製品は独自の制御技術により「全方位一括読み取り」が特徴。棚の中の製品が横向きになっていても立っていても読み取ることが出来るすぐれものです(感度が高すぎても低すぎてもダメなんです)。

 

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先日、この製品を使っていただいている横浜市にある学校の教頭先生にお話を聞いてまいりました。

今から5年くらい前、教頭先生は学校のすべての学校の鍵の管理で、頭を悩まされていました。

みなさんも、小学校や中学校の職員室の壁に鍵がたくさん掛かっていたのを覚えていませんか。

使いたいときに鍵がなかったり、返却されなかったり、先生が鍵の管理で頭を悩まされていたことは想像できるかと思います。

 

ちょうど校舎の建替えの際に、書庫などの事務用品を扱っているメーカーさんに鍵の管理をなんとかできないか相談したそうです。そこで提案されたのが、20個くらいの鍵が管理できるシステム。

 

でも鍵は200個以上あり、つなげても見た目が良くないので、却下したとのこと。今度は事務用品を扱っているメーカーさんが、いろいろと調べてくれ、当社のことを紹介してくれました(ありがとうございます)。

 

後日、CEの技術者が訪問し「まさに欲しかったのはこれだよ」ということで、ご購入いただきました。

当社の製品は、300もの物品を管理できるので、鍵以外にPHSなども管理されておりました。

5年経った今でも故障もなく使っていただいており、本当に喜んでおられました。この様子は、動画撮影をしましたので、編集が終わりましたらご案内します。

 

このRFID技術の用途は無限大。

実際にどのような製品か見たい、触ってみたいという方は横浜工場にありますので、社内システムの相談欄に連絡をくださいね。

  

 

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